可処分精神を奪う〜EvisJapの戦略?〜
こんにちは、ファンサイトの中の人です。
今日twitterを見てたら、フジさんのこのようなツイートをしていました。
YouTuberってBtoCビジネスの縮図すぎて面白い。先行者利益もあり、差別化戦略もある。後発でもニッチを攻めて成功したチャンネルもある。可処分所得じゃなく可処分時間の奪い合い。何言ってるかわからんと思うけどおれらは可処分精神を取りに行く。 pic.twitter.com/grDOR8DOmI
— フジ@EvisJap (@FUJI_EVISJAP) May 14, 2019
可処分時間という言葉は皆さん聞いたことがあると思います。
消費者が自分の意志で自由に使える時間のことですね。
別に目的はないけど暇つぶしでYoutubeを見てしまうということよくありませんか?
まさにその時間、あなたはYoutubeに可処分所得を奪われています笑
ではいったいフジさんが言っている「可処分精神」とは何のことでしょうか。
「可処分精神」とは元々、あの石原さと◯と付き合っていることで世間を騒がせた前田裕二さんの言葉になります。
上記記事を簡単に要約すると、
日本は昔と比べて豊かになったため、今の若者たちはお金やモノなどで満たされることはなく、精神的な充足感を求めるようになっており、
その流れの中で今後は消費者の精神的結びつきを奪い合うような世の中が必ず来るので、そのようなビジネスモデルを持った者が世界の覇者になる、というようなお話になっています。
また、前田さんは記事の中でこんなことを言っています。
今後大きく可処分精神を獲得しうるものは無数にありますが、あえて抽象化して3つにまとめるなら、「教祖」「物語」「人」、この3つだと考えています。
引用:東洋経済オンライン 前田裕二「可処分精神を奪い合う時代が来る」
「教祖」って聞くとどうしても怪しげな宗教を思い浮かべてしまいますね笑
宗教の本質は誰かの悩みを解決してあげることでその人の精神的な欠乏を満たしてあげるという部分にあります。
教祖が自分の教えを信者に伝えることで相手を救済しているのです。
これをEvisJapに当てはめて考えてみましょうか。
EvisJapのファンの内訳をみると大部分が男性ユーザーであり、その内ヤリチンになりたいけどなれない「非童貞」と童貞を何とかして卒業したい「童貞」に分かれます。
それぞれのファンの悩みは違いますが、彼らはその2種類のファンに対して、「お持ち帰りの方法」や「Tinderの攻略法」などを惜しみなく伝授することで、彼らの悩みを解決しています。まさにそういった点で彼らは「教祖」であると言えるでしょう。
次に「物語」です。前田さんはこう言っています。
次に、「物語」です。物語といっても、「自分が介在できる物語」であることが条件です。たとえばフェイスブックは、この意味での物語を持っています。利用者自身が主人公になり、コンテンツを提供する側に回る。そして、より高い快楽を味わえるのです。
引用:東洋経済オンライン 前田裕二「可処分精神を奪い合う時代が来る」
自分が介在できるコンテンツに人は精神的快楽を覚えます。
これはどうでしょうか。
確かに彼らの動画にファンの人々が直接参加できる訳ではないですし、この点においては難しいかもしれません。
しかしながら、彼らはTwitterやInstagramでのファンとの密なコミュニケーションを行い、みんなファミリーだという一体感をつくっています。
さらに、もちろんこれは計算ではないと思いますがカメラの前でナチュラルにはしゃぐ彼らの動画を観ていると、まるで「彼らのカメラマン」をやっているような錯覚に陥ったことが皆さんはありませんか?
これはまさに彼らの最大の武器だと僕は思っています。
このような錯覚に陥ることで、視聴している側はあたかも「彼らと一緒にこの動画をつくっている」という気持ちになるのです。
「教祖」でありつつも、ファンの「友達」だというスタンスを取っている彼らの動画を観ることで、ファンは無意識のうちに精神的充足感を得ているんですね。
そして最後に「人」です。
今の時代は好きなことに熱狂している人に、多くの価値が集まります。
好きなことに一生懸命な人って魅力的に見えますよね。
この点、EvisJapの中でも特にフジさんは「本当にYoutube好きなんだろうな」、というのが画面越しに伝わってきます。Youtube分析ノートを書いているぐらいですからね笑
見ている人を楽しませるような企画を考えて、指紋が無くなるまでスワイプして、、
そんなフジさんに巻き込まれるようにけすさんや森山さんも、回を追うごとに動画の撮影を楽しんでいる姿がうかがえます。
3人がYoutubeに熱狂している様子は間違いなくファンの心を惹きつけています。
森山さんとか熱狂のあまり会社辞めるかもしれないですからね。
このようにEvisJapは、それが戦略にしろ、ナチュラルに持っているものにしろ「教祖」「物語」「人」という可処分精神を獲得するために必要な3つの要素を兼ね備えています。
ファンに対して精神的な充足感を彼らは惜しみなく与えているのです。
こういったYoutuberは実は多くはありません。
どれか一つが欠けていたりします。個人的な感覚だと「物語」という要素を備えているYoutuberはかなり少ないですね。
長々とお話ししましたが、このように視聴者の可処分精神を奪う力のあるEvisJapは間違いなく日本トップのYoutuberになると僕は思っています。
まだ、動画観たことにないよ〜という人は是非彼らの動画をみて、可処分精神を奪われちゃってください!
最後までご覧いただきありがとうございました〜